2020年05月19日

NYダウ大幅続伸と静かに進む金融危機(CLOリスク)

以下の複数記事を「保存版」とするためにアップします。
(数年後に再度読みたいため)

〔米株式〕NYダウ大幅続伸、911ドル高=ワクチン開発期待
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6360136

NRI コラム 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight 2020/05/15
レバレッジドローン・CLOはなお金融市場動揺の火種
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2020/fis/kiuchi/0515_2

今回は企業債務が金融市場混乱の火種に
新型コロナウイルス問題による短期的な経済への打撃がどの程度になるか、に加えて、経済の悪化がどの程度長引くのか、という点は、金融市場の動向を占う際に非常に重要である。なぜならば経済の悪化が長引くほど、企業の信用リスクは着実に高まり、企業債務の格下げが進むからである。

それは、関係する金融商品の価格を低下させる。それ自体が金融市場の安定を損ねるものだが、さらに当該金融商品を保有する投資家によるファンドの解約が、運用商品の換金売りなどを加速させ、金融市場を混乱させる。そうした中では、企業の資金調達がより難しくなることで、経営環境が一層悪化してしまうだろう。

2008年のリーマンショックの際には、金融危機の引き金となったのは、住宅ローン、住宅ローン担保証券(RMBS)といった家計債務であった。今回、金融市場を揺るがす火種となりやすいのは、特に信用力の低い社債、信用力の低い企業向けの融資、いわゆるレバレッジドローン、それを証券化したCLO(ローン担保証券;Collateralized Loan Obligation)だ。 続く

FRB、資産価格「大幅に下落」と警告−パンデミック悪化なら
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e4494c40199daf410da30ed8265de5eb0a3e05c
5/16(土) 6:07配信
(ブルームバーグ): 米連邦準備制度理事会(FRB)は15日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)がさらに深刻化した場合、株式などの資産価格は「大幅に下落」する恐れがあるとして強い警戒感を示した。中でも商業用不動産市場が大きく打撃を受けるとしている。 中略 

報告では、ヘッジファンドの一部が「深刻な影響」を受け、そのことが市場の変調に拍車を掛けたと分析。極めて高水準のレバレッジを抱える幾つかの大手ヘッジファンドが苦境に陥れば、市場の緊張が高まった局面でマージンコール(追加証拠金の要求)に対応したり、ポートフォリオリスクを減らしたりするために多くの資産売却を迫られる可能性あるとし、「こうしたレバレッジ解消の動きが、3月の段階で金融市場の流動性低下の一因となった恐れがある」としている。

このほか、レバレッジドローンのデフォルト(債務不履行)が2月と3月に増加しており、経済動向次第では「増え続ける可能性がある」とし、レバレッジドローン市場の状況悪化は資金の貸し手や、こうしたローンの多くを担保資産として証券化されたローン担保証券(CLO)に悪いニュースとなると付け加えた。

投資適格級CLOで元利支払い中断のリスク、数十億ドル相当−関係者
Sally Bakewell、Lisa Lee (News) 2020年5月1日 10:59 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-01/Q9MKAXT1UM0Y01

格付けがジャンク級(投機的水準)の企業への融資であっても、ローン担保証券(CLO)として比較的安全な債券に組成することがウォール街の金融工学に託されてきた。

  しかし、新型コロナウイルス感染拡大の経済的影響が深刻化する状況にあって、投資家の一部はそうした安全性がもろいものであることを認識しつつある。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、計数十億ドルに相当する12前後の異なる取引で、投資適格級のCLOの元利支払いが中断されるリスクがある。こうしたリスクに見舞われている債券の格付けは最高「A」クラスと高格付けの領域にあり、マラソン・アセット・マネジメントやプレティアム・パートナーズといった名の通ったマネーマネジャーが販売を手掛けたものだという。

  4−6月(第2四半期)の米失業率が30%に達する可能性が一部で懸念されるなど、新型コロナ感染症(COVID19)は、多くのCLOが設計上で耐えることができるよりもずっと深刻な景気悪化をもたらしている。担保資産のローンは格下げされて価値が低下し、CLO債券のうち最も安全な「AAA」のトランシュを守る仕組みが発動されている状態だ。

  シニア超過担保テストとして知られるこうしたセーフガードがこれほど広範囲に発動されるのは2008年の金融危機以来だ。同様の事態に陥る取引は今後さらに増える可能性がある。ジャンク級からAAAに至るさまざまなリスクやリターンのCLOの市場規模は7000億ドル(約75兆1000億円)に上るが、おおむねは米連邦準備制度の景気刺激プログラムの対象外となっている。

コロナ危機の次章:高リスク社債市場に崩壊の兆し
https://jp.wsj.com/articles/SB10654192108108964503004586273532848457362
社債市場の問題が新型ウイルス危機による経済的打撃を増幅させかねないと懸念する声も
By Matt Wirz and Nick Timiraos 2020 年 3 月 21 日 03:41 JST 更新

 投資家はここ数年、より高い利回りを追い求め、高リスク企業は記録的な額を借り入れてきた。その高リスク社債市場に、深刻なひっ迫の兆しが現れ始めている。

 規制当局やエコノミストは、2008年の金融危機を乗り切って以降、社債市場が過度に膨張したと指摘している。その規模やリスクの高さから、同市場の問題が新型コロナウイルス危機による経済的打撃を増幅させかねないと懸念する声が高まっている。
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posted by チームイワナ初代名誉会長 at 18:29| Comment(0) | 金融・経済・社会・資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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