2020年05月14日

SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPYD)はどうなのか?

投資仲間から、高配当で個人投資家に人気がある海外ETFのSPYDはどうなのか?と聞かれましたので、私見を。
(投資は自己責任でお願いします)

SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF(SPYD)
https://finance.yahoo.com/quote/SPYD?p=SPYD&.tsrc=fin-srch

SPYD は楽天証券など国内の証券会社で購入できるETF(上場投資信託)のひとつです。
ETFは複数の銘柄で構成されていて、手数用も安く気軽に取引できるので、リスク分散を図りながら取引や管理をシンプルにできるメリットがあるので個人投資家に人気があります。

詳しくはこちらをどうぞ
https://nextfunds.jp/semi/article1-1.html


SPYDの昨日の終値は$26.07で、年配当利回りは6.47%です。

https://www.etf.com/SPYD#overview

The fund ranks all dividend payers in the S&P 500 by indicated yield (the most recent dividend, multiplied by dividend frequency, divided by share price) and selects the top 80.

SPYDにはS&P500 のうち高配当の大企業トップ80銘柄が組み込まれていて、年に2回銘柄の組み換えがあり、配当が低い銘柄は自動的に外されます。

現時点でのセクター(産業分野)比率は以下のとおりです。

SPYD Top 10 Sectors(トップ10とあるが実際には9つ)

Financials 30.06%
Consumer Non-Cyclicals 14.59%
Consumer Cyclicals 12.36%
Utilities 10.72%
Energy 9.78%
Basic Materials 6.88%
Healthcare 6.11%
Telecommunications Services 4.76%
Technology 4.74%

念のため日本語はこちら

金融 30.06%
生活必需品・非耐久消費財 14.59%
景気連動型消費財 12.36%
電力    10.72%
石油・ガス  9.78%
素材・原料  6.88%
医薬・ヘルスケア 6.11%
通信           4.76%
テクノロジー 4.74%

「金融」セクターの比率が30%と高く、また不況期には買ってはいけないと言われている「景気連動型消費財」も12%と3番目に多くなっています。
この2つのセクターを合わせると42%以上と半分ちかくにもなります。

*景気連動型消費財とは、主に自動車や住宅、娯楽サービス、服や家電などの小売りで、不況期に非常に弱い(売り上げが落ちる)分野です。

一方で、コロナ終息に向けて最も重要なセクターである「医薬・ヘルスケア」が6%と少なくなっています。

アフターコロナやウィズコロナの世界を考えれば、いま買いたいセクターは「通信」や「テクノロジー」のセクターであって、金融(保険や投資会社含む)、自動車、住宅、娯楽サービス、小売りではありません。

世界レベルでのコロナ不況の長期化(数年)と世界金融危機をワーストシナリオとして想定するのであれば(そうなる可能性が高いとみています)、いまは買ってはいけないETFの代表格と言えそうですが・・・。

しかし、SPYDには年2回の銘柄入れ替えがあります。
さらに大幅減配や無配転落した銘柄はすぐにインデックスから外される仕組みになっています。

もしも今後「金融」と「景気連動型消費財」セクターの銘柄で減配や無配が続出すれば、これらのセクター比率が減り、相対的に他のセクターの比率が高まります。

リスクとしては、銘柄入替後の配当利回りがどうなるか、入替後にセクターがバランスよく分散されていているか、の予測が困難という点かと思います。

銘柄入替の結果、業績の見通しが悪く(キャッシュフローが弱く)配当性向も高い「心配な高配当銘柄」ばかりが残ると、株価下落とともにその銘柄ばかりが買われてしまうので、結果的に「心配な高配当銘柄」の比率が高まってしまうリスクがあります。

よくできたETFだとは思いますが、
・「心配な高配当銘柄」ばかりとなってしまうリスク
・現時点でもっとも買いたくないセクターの「金融」と「景気連動型消費財」の比率が現時点で高すぎる
・コロナでライフスタイルや価値観が変わりつつあるときにセクター比率が自動的に決まってしまう不自由さ

なので、他に良い選択肢がたくさんありますので、現時点ではちょっと手が出せません。

金融と景気連動型消費財がメインでNYダウやS&P500と比較しても下落幅が大きくリバウンドも小さいことから、不況期に弱いETFと言えますし、今後もある程度の高利回りは維持できるかもしれないけどSPYDそのものの値上がりはあまり期待できない、というのが私見です。
posted by チームイワナ初代名誉会長 at 03:21| Comment(0) | 金融・経済・社会・資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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