2014年09月20日

動き出した為替(進む円安)と海外資産

1ドル104円前後でしばらく動かなかった日本円ですが、9月に入ってから動きだして1ドル109円台になりました。

26ヶ月連続の貿易赤字。
日本企業(主にメーカー)の国際競争力低下。
1100兆円を超える国の借金。
200兆円を超えるの地方自治体の借金。
800兆円もの年金債務。
少子高齢化と人口・労働力人口減少。

円が買われる基礎的要因はほとんどありません。
買われるとすれば、投機マネーくらいでしょうか。
(ファンドや証券会社による「個人FX投資家のふるい落とし」もよく行われています)

個人年金作り、資産運用・防衛の取り組みとして、
2012年に1ドル78円という歴史的な円高を利用して海外資産の積み増しを行いました。
http://teamiwana.seesaa.net/article/312401143.html

2013年にも1ドル90〜100円のレートでドル資産の積み増しを行っています。
http://teamiwana.seesaa.net/article/384433788.html

そして今年3月にも1ドル102円台でまとめてドル資産を買い増ししています。
過去3年間で、当時のレートで2000万円以上の海外資産を買い足しましたが、今月にも300万円ほど追加する予定です。だって、日本円で保有している意味がありませんから。

FRBは今月のFOMCで、ドルのばら撒き政策を終了すると発表をしています。
一方、日銀は円のばら撒き政策を継続しています(日銀による国債買い)。

*これまでの100兆円規模の国家予算を毎年組むために、40兆円台の税収では全く足りないので、国債を発行しているのです。つまり、借金でしのいでいるのす。0.5%台の利回りの10年国債、それも成熟して今後半永久的に衰退するであろう国の国債を、世界の投資家は決して買いません。日本国内でも、もう買い手はいません。だから最後の買い手である日銀が買っているのです。

ということは、今後もドルが濃くなり、円が薄くなる。
つまりドル高円安が続く可能性が高いでしょう。

仮に1年間で5〜10%の円安が進めば、東京オリンピックの頃には1ドル200円近くになります。
そのときに、ガソリンや食料品、電気代はどれだけ値上がりしているでしょうか?

マーケットに話を戻します。
円安加速で日経平均は上昇して、1万6千円に戻しています。
円安は日本にとって良いことだ、株価上昇で日本経済(企業)は復活したという論調も見受けられますが、そんな馬鹿な話を信じてはいけません、はい。

消費税増税の反発もあって、予想どおり4〜6月のGDPはマイナス7.1%(年率換算)とガタ落ちしています。

*予想どおりと言うのは、昨年秋に本業のお客様で、よく経済や金融の意見交換をさせていただいている方から「今後日本経済はどうなりますか?」と聞かれて、「来年4月以降、恐ろしいくらい景気が落ち込むはずです。来年3月まで、主に住宅部門で2年先以上の需要先食いをしています。この効果が切れる4月から5月以降は、それこそ恐慌に近い落ち込み方をするのではないでしょうか。のちのち消費税増税は最悪の政策だったと言われるはずです。」とお答えしました。

また、確かに円安で輸出金額は増えていますが、肝心の輸出数量は減っているからです。
数量減は輸送用機器、電気機器、金属分野で特に多く、地域的にもアメリカ、ヨーロッパ、中国、アジア地域でまんべんなく2桁の減少となっています。

そして、半導体や電子部品、機械など、これまで日本が得意だったモノの輸入(アジアや中国などから)が急激に増えています。

これまで日本企業が輸出をして外貨を稼いでいたモノが、輸出減かつ輸入増になっているのです。
これは「構造的な変化」で一時的な変化ではありません。
つまり、今後ずっと続くということです。

燃料輸入代の増加が貿易赤字幅をもたらしたとメディアは報じていますが、これは間違いなく原発再稼働に向けてのアリバイ作りです。数字は決してウソをつきません。

外貨を稼げなくなってしまった日本はどこに向かうのでしょうか・・・

日経平均の万6千円回復について別の角度から見てみると、まず、海外から見れば「円安」で「日経平均」が大きく目減りしています。さらに、世界の株式の多くは日経平均の上昇幅よりも大きく上昇しています。

円安はこのように、経済・貿易面で見ると日本にとって大きなマイナス要因になります。
しかし、海外資産を保有している日本企業、個人にとっては大きなプラス要因になります。
(日本国も対外純資産を300兆円以上保有していますが、中身を見ると米国債(外貨準備金)や発展途上国などへの貸付も多く、事実上現金化できない資産ばかりとなっています。)

長期円安、資源エネルギー・食糧インフレ、賃金デフレ、さらに年金消滅、国家破産前夜の時代を、何も手を打たないままこれまでの生活水準で生活するのは至難の業と思いますが、上記のように大きなプラス要因、つまり大きなチャンスもあるのです。
posted by チームイワナ初代名誉会長 at 00:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど、そういうことでしたか。相変わらず、勉強になります!
Posted by nakamori at 2014年09月21日 14:39
nakamoriさん、こんばんは。
私の手元に根拠となる数字が沢山ありますので、ぜひ今度お見せいたしますよ〜。
Posted by チームイワナ at 2014年09月22日 01:32
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