2005年12月05日

1周忌

1年前の今日、親父は亡くなった。
自宅のトイレで倒れていたところを発見し救急車で病院へ運ばれたのだが、そのときにはすでに呼吸は止まっていたそうだ。
原因はアルコールの飲みすぎだった。

倒れる2日前の金曜日、僕は茨城へ出張に出掛けていて、そのついでに千葉の実家に1泊していた。
翌日は母の誕生日だった。
記念日であるのと、私がひょっこりと現れたからか、弱っていた親父もこの日は部屋から起きだしてきた。

母は上機嫌でよくしゃべった。
でも僕は少し落ち込んでいた。1ヶ月ぶりに父の顔を見たのだが、血の気がほとんどなかったのだ。
もう回復は無理だろうと思った。

親父はソファに座ってぼんやりと僕らの話を聞いていたが、しばらくしてから立ち上がり僕にこう言った。

「一緒にビール買いに行こう」

僕は一瞬迷ってちらっと母のほうを見たが、すぐに元気よく「よし、行こう」と答えた。

酒屋で親父が手にしたのはローアルコール・ビール1ダースだった。

「歩くの大変なんでしょう?なかなか買いに来れこれないんだからまとめて買っちゃいなよ。」

僕は1ダースをもとの場所に戻してローアル24缶ケースをカゴに入れた。
にやりと笑って「ついでにこれもね」と、キリン一番搾りも一緒に入れた。

親父はレジでお金を出そうとした。
「たまには驕るよ」と言うと、小さく擦れた声で「そうか・・・ありがとう」と言った。

あのときの照れくさそうに笑った親父の顔がいまだに忘れられない。
posted by チームイワナ初代名誉会長 at 22:23| Comment(4) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕の家も母の一周忌が終わったところだよ、昨年の今頃お互いに不幸が重なったね。こればっかりは順番だからしょうがないけど、悲しいね・・・
Posted by tani at 2005年12月06日 21:03
いつも読んでいただきありがとうございます。国家破産を研究されているとのことで、勉強させてもらいにやってきました。私は、財政破綻のブログを1年7か月やっていますが、最近、日本はそう簡単には国家破産しないのではないか、と思うようになった次第です。それと、対策を何もしない、というのは別の話ですけど。●レク●ーズ・ジャ●ン社の会員の方とのやりとりがきっかけです。あ、ごめんなさい。こんなコメント、記事に何の関係もありませんでした。
Posted by わんだぁ at 2005年12月07日 00:16
taniさん、そうでしたよね、ちょうど同じ時期にお互い肉親を失ったんですよね。あれからもう1年ですか、時が経つのは早いですね。。。
話は変わりますけど、今月後半にテニス&忘年会でもやりませんかー?
Posted by チームイワナ at 2005年12月07日 00:40
わんだぁさん、コメントありがとうございます。最近後輩の団体戦などもあってなかなかそちらにお邪魔することができませんでした。日本の破産については、@政府主導の破産 と A市場の暴力による破産 があるのではと考えています。確かに@のシナリオは考えにくいので、あるとしたらAだと思います。今後、私は政府の動きよりも市場を見て行きます。○レク○ーズジャ○ンHPはチェックしていますよ。かなり悲観的ですが、マスコミは信用できませんので(経済面では良いことばかり言う)このような情報・考え方を一部取り入れることでバランスがとれてちょうどいいかなと思っています。当ブログの国家破産特集:リンク編を近々アップする予定です。わんだぁさんのサイトもご紹介させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
Posted by チームイワナ at 2005年12月07日 00:52
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